東海道新幹線本線区間保線工事
本線での業務内容について
当社が施工している本線での保線作業の中でも、主な作業となる修繕工事、メンテナンス作業、災害対策工事の一部をご紹介致します。
レールを支えるマクラギ(コンクリート製)の更換作業です。コンクリート製のPCマクラギは、車両の脱線を防ぐ『脱線防止ガード』を取り付ける際に必要であり全区間で更換が進んでいます。また、従来のマクラギと比べて安定性や耐久性に優れるという利点もあります。
更換したPCマクラギにガードレールを取り付ける作業です。
脱線防止ガードはレールの内側に平行に敷設することにより、地震の際に車両がレールから脱線しないよう誘導することが目的です。
ジオテキバッグ工法はバラスト軌道構造の耐震補強を目的に考案されました。
網目状の袋にバラスト(砕石)を詰めた物に鉄筋を打ち込み土台とすることにより、大規模な地震の際もレールやマクラギを支えるバラストの軌道外への流出を防ぐ構造になっております。
線路は日々の列車の通過による振動や重みで歪みが発生します。小さな歪みは列車通過時に大きな揺れとなり、乗り心地に直結するため、軌道の状態は常に一定以上のレベルに維持する必要があります。そのため、歪みが発生した線路はジャッキ等の工具を使って微調整を行い、バラストをつき固めて最適な状態へ戻します。
最高時速285kmに及ぶ新幹線の走行を支えるレールは長年の使用で様々な損傷を受け、劣化していきます。
レールには摩耗具合等の交換基準が設けられており、限度値を超えると交換の対象となり更換作業を行います。